
マウスピース矯正の中でも、インビザラインは認知度の高い矯正治療ですが、デメリットをご存知でしょうか?
インビザラインのデメリットとメリットをそれぞれ理解しておくことで、自分の症例に合った矯正治療を選択できます。
インビザライン矯正を検討している方は一度ご覧ください。
インビザライン矯正の4つのデメリット

インビザライン矯正のデメリットは4つあります。
- 症例によっては対応できない
- 歯科医師によって失敗する可能性もある
- 装着時間を守らないと効果がでない
- 取り扱う歯科医院が少ない
症例によっては対応できない
歯並びや口腔内の状況が酷い場合は、治療できません。
- 歯列乱れが著しいケース
- 歯と歯が重なっているケース
- 骨格の前後左右にズレがあるケース
- 歯を大きく動かすケース
また、ワイヤー矯正と比べると矯正力が弱いため、歯の平行移動距離が長い場合は向いていません。
インビザライン治療に限界がある場合はワイヤーやブランケット矯正と併用が必要になります。
幅広い症例にも対応できるようになってきましたが、ワイヤー矯正と比較すると、まだまだ症例によっては対応できない場合も多いです。
歯科医師によって失敗するケースもある
歯科医師の知識や経験によっては、治療が失敗するケースもあります。
インビザラインは、治療計画の立て方によって大きな差が生まれます。
無理な治療計画を立てて失敗するケースもあるため、医院選びが非常に重要です。
装着時間を守らないと効果がでない
インビザライン矯正は、マウスピースを1日20時間以上装着しなければ、満足いく結果を得られません。
マウスピースを外している時間が長くなるほど予定通りに歯が動かず、治療計画に遅れが生じます。
計画通りに治療を進めるためにも、「1日20時間以上装着を厳守する」ことを徹底してください。
規定の装着時間を守れないと、目標位置まで歯が動かず、予定よりも矯正期間が長引いてしまいます。
取り扱う歯科医院が少ない
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正と比べると、取り扱っている医院が少ないです。
お住まいの地域によっては、近所の歯科医院でインビザラインを取り扱っていないこともあります。
治療中は月1回程度の通院が必要になるため、遠方にしかインビザライン矯正を提供する医院がないと負担に感じる場合もあります。
インビザライン矯正の7つのメリット

インビザライン矯正を選ぶメリットは7つあります。
- 矯正器具が目立たない
- 脱着が簡単にできる
- 衛生的で口腔内を清潔に保てる
- 金属アレルギーの心配がない
- 通院回数が少ない
- 違和感や痛みが少ない
- 信頼性が高い
矯正器具が目立たない
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを装着するため、矯正器具が目立ちません。
マウスピースの厚さも0.5mmと薄いため、正面から見られても周囲から気付かれにくいです。
一方で、金属ワイヤーは、白い歯に装着すると目立ちます。
人前で話す機会が多い人や人の視線が気になる人は、マウスピース矯正を選択することでストレスを感じにくくなります。
脱着が簡単にできる
インビザライン矯正は、矯正器具を簡単に取り外すことができます。
そのため、食事や歯磨きを今まで通りに行えます。
ワイヤー矯正は、装置を接着剤で取り付けるため、自分で取り外すことはできません。
食事や歯磨き時も装着が必要になります。
衛生的で口腔内を清潔に保てる
インビザライン矯正は、マウスピースを簡単に外せることから、歯をしっかり磨くことができます。
取り外したマウスピースも丸洗いできるため、不衛生になりにくいです。
一方、ワイヤー矯正は、器具の隙間に食べかすやプラークがたまって不衛生になりがちです。
インビザライン矯正は、虫歯や歯周病になりやすい人に向いています。
金属アレルギーの心配がない
インビザライン矯正は、金属を一切使用しません。
マウスピースの素材も、体に優しい医療用プラスチックを使っています。
ワイヤー矯正は金属の器具を使うため、重度の金属アレルギーの方は治療できませんでした。
金属アレルギーが心配な方でも安心して矯正することができます。
通院回数が少ない
インビザライン矯正は通院回数が少ないです。
インビザライン矯正を開始後、マウスピースの調整や歯の動き具合の確認のために通院が必要となりますが、必要な通院は1ヶ月から1ヶ月半に1回程度です。
メンテナンスが少ないため、仕事や家事・育児、学業などが忙しく、時間が取れない人に向いています。
違和感や痛みが少ない
インビザライン矯正は、歯の表面に器具を装着しないため、唇や口腔内の粘膜に刺激を与えることがありません。
また、1つ1つのマウスピースで歯を動かす距離が少ないため痛みも少ないです。
信頼性が高い
インビザラインは、アメリカのアラインテクノロジー社が開発・作製している矯正装置です。
世界100カ国以上の国々へ提供されており、2020年1月現在で800万人の患者様の矯正実績があるため、信頼性が高いです。
「最新の歯科矯正理論」や「3次元画像化技術」を用いるため、誤差のない正確なマウスピース型矯正装置を作成できます。
まとめ
インビザライン矯正は、近年注目を集めている矯正方法ですが、メリットとデメリットが存在します。
メリットとデメリットの両方を把握して、インビザライン矯正を検討してみましょう。

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵
日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。
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